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★鏡原中、敷地５０センチ沈下 漫湖埋め立て 開校３３年／沖縄
那覇市鏡原町の埋め立て地に１９７８年に開校した市立鏡原中学校の校舎や体育館周辺の
土地が、３３年の間に約５０センチ沈下しており、校舎に上がる階段が地面から浮き上がり、
校舎間のつなぎ目から雨漏りする事態が起きている。同中学校は「安全確保の観点から、
早急に改築などの対応をしてもらいたい」と早期の改築を求めている。
市教委や鏡原中によると、開校当時は校舎１階床と同じ高さに整備されていた中庭が、
現在では約５０センチ沈下し、地下に敷設された水道管や下水道管、ガス管などが変形。
中庭に設置されたマンホールから汚水が噴き出たこともあったという。沈下の影響で、
校舎や体育館の外壁と地面の継ぎ目に大きな隙間が確認されている。学校活動に
不具合が出る箇所は、その都度補修を行ってきたという。
同中学校の立つ土地は、１９５０年代に米国民政府の許可を得て、漫湖を埋め立てて造られた。
開校から１０年経過以降、校舎や体育館周辺の地盤沈下などが確認され始めたという。
同中体育館は２０１６年度までに改築が行われる計画だ。市教委生涯学習部は「０６年に
市内小中学校を対象に耐震化優先度調査を行っており、その調査結果を基に改築などの
耐震化計画を進めていくが、鏡原中校舎に関しては、調査結果に地盤沈下の要素も加味して、
計画を立てたい」と地盤沈下の事態を配慮する考えを示した。
この問題について開会中の那覇市議会９月定例会で１６日、高良正幸氏（自民党新風会）が質疑。
新城和範生涯学習部長が「今後も施設の維持管理を十分に行い、生徒の安全・安心の確保に
努める」と答弁した。
●ソース：毎日新聞 2011年9月20日
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