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ロシア軍が、今月、カムチャツカ半島沖で行っている大規模な軍事演習について、軍の当局者は、演習の目的がこの海域
に広がる大陸棚の領有権の保護にあることを明らかにし、ロシアが大陸棚の海底資源に強い関心を持っていることをうか
がわせています。
ロシア極東のカムチャツカ半島の周辺海域では、今月初めから艦船50隻と航空機50機が参加し、この海域では冷戦後
最大規模の軍事演習が行われていて、9日には演習に向かうロシア海軍の艦艇が北海道沖の宗谷海峡を通過するのが確認
されています。この大規模演習の目的について、極東のウラジオストクに司令部を置くロシア太平洋艦隊の当局者は、
NHKの取材に対し、「カムチャツカ半島周辺の大陸棚には豊富な海底資源がある。演習の目的は、その資源を守ることだ」
と述べ、演習の主なねらいがカムチャツカ半島の左右に広がるオホーツク海と北太平洋の大陸棚の領有権の保護にあること
を明らかにしました。
ロシアは、ここ数年、氷の面積が年々減って大規模な海底資源の開発が見込まれる北極海の大陸棚について領有権の主張を
強め、カナダなど関係国と対立しています。今回の演習は、その北極海につながるカムチャツカ半島の沿岸でも、ロシアが
大陸棚に強い関心を持っていることを示すもので、大規模な軍事演習を通じてロシア周辺にある海底資源は自国のものとし
て守っていく強い姿勢を内外に示すねらいがあるとみられます。
▽NHKnews(9月13日 6時12分)
URLリンク(www3.nhk.or.jp)