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★元特捜部長ら、地裁初公判で無罪主張 改ざん隠蔽事件
大阪地検特捜部の捜査資料改ざん・隠蔽事件で、犯人隠避罪に問われた元特捜部長、
大坪弘道被告（58）と元副部長、佐賀元明被告（50）の初公判が12日、大阪地裁（岩倉広修裁判長）で開かれた。
２人は「犯人隠避の犯意はなく無罪だ」などと主張、起訴内容を否認した。
検察への信頼を根底から揺るがした事件は検察側と被告側の全面対決の構図になった。
最大の争点は郵便料金不正事件の主任だった前田恒彦元検事（44）＝証拠隠滅罪で実刑確定＝による
証拠品のフロッピーディスク（ＦＤ）データの書き換えを、上司だった２人が「故意」と認識していたかどうか。
検察側の冒頭陳述によると、佐賀元副部長は昨年１月30日夜、前田元検事から電話で証拠を改ざんしたとの告白を受けた。
報告を受けた大坪元部長は、元副部長を通じ元検事に「過失として説明するように」と指示したとして、
元部長らが改ざんのもみ消しに走ったという。
一方、弁護側は佐賀元副部長が「１月30日に前田元検事と電話をしておらず、
改ざんの報告を受けたとは到底考えられない」と主張。さらに元部長と元副部長は元検事から
「故意の書き換えではなく過失」とする報告を受け「故意」の認識はなかったとしている。
起訴状によると、大坪元部長と佐賀元副部長は、前田元検事が郵便料金不正事件の
ＦＤデータを意図的に改ざんしたと知りながら、昨年２月、同僚検事らに口止めし、
当時の検事正と次席検事に「同僚検事が騒いでいるが言いがかりで、過失にすぎない」と
虚偽報告をして隠蔽したとされる。
日経新聞 URLﾘﾝｸ(www.nikkei.com)