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8月下旬、韓国・ソウルへ旅行したときのこと。近くにいた人に「この辺においしいお店はありませんか」と尋ねると、
コンビニを指し「トシラク(弁当)」と言う。「コンビニ弁当ってこと?」。
よく見るとそこの店員さんで、単に売り込まれただけなのだが、自信たっぷりな訳はすぐわかった。
近ごろ、韓国のコンビニ弁当が劇的に充実してきていると感じる。
3~4年前は、いつ行ってもおにぎりや韓国風のり巻きだけが棚にポツンとあったという印象なのに、訪韓するたびプルコギ、
トッカルビなどご当地メニューを中心に、種類も数も増えている。
現地に住んでいた知人に、韓国人は冷たいご飯を嫌がると聞いたことがある。出来立てにこだわり、温かい汁物も欠かせない。
だから、何時間も前に調理されたような弁当ははやらないのだと。しかも大勢で食事し、絆を強める人たちだ。
個食、孤食の代名詞みたいなコンビニ弁当の充実はすなわち、この国の変化を示しているのか。
食にまつわるあれこれに、敏感になっているからだろう。よそさまの食卓まで気になっている。【長谷川容子】
毎日新聞 2011年9月10日 西部夕刊
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