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間もなく訪れる丸山陽子さんとの別れを思うと、寂しくなってしまう人も多い
ことだろう。 陽子は、来月1日まで放送されるNHKの連続テレビ小説「おひさま」
の主人公だ。朝ドラとも呼ばれるテレビ小説は、今年で50周年を迎えた。
第1作の「娘と私」が放映されたのは、「もはや戦後ではない」とうたわれて5年後の
1961年。テレビが街頭から家庭に入り、ほどなくだんらんの中心になっていった時代だ。
朝ドラから、明治から昭和までを明るく生きた女性を描いた「おはなはん」のような
国民的番組が生まれた。1980年代には、関東で平均視聴率が50%を超えたお化け番組
「おしん」が登場。貧しさに耐えながら成功を収める女性の姿は、海外でも人気を博した。
その後、生活の多様化やネットの影響で家庭におけるテレビの位置づけは変わり、
朝ドラもお化け番組ではなくなった。民放ドラマも勢いを失い、もう一つの国民的ドラマ
「水戸黄門」の打ち切りも発表された。
「おひさま」放送中に地上デジタル放送への移行もあった。何かと節目の重なったこの
ドラマは戦前、戦中、戦後を仕事を持って生きた女性を描く朝ドラの王道を歩み、視聴率も
近年の作品としては上々だ。半年間という長丁場に見合う丁寧な作りで、主人公はもちろん、
女学校時代の友人たちや、幼なじみでいま一つさえない青年にも、ドラマ1本分ぐらいの
物語がある。いろんな靴を通してそれを履く人物を描き出すような細かい演出もある。
NHKには、被災地からこの番組を楽しんでいるという声が多く届くという。困難な時代を
善良な人々が懸命に生きている姿があるからだろう。
歴史上の人物を軸にした大河ドラマに対し、朝ドラは普通の生活者を女性中心に描き、
共感を呼んできた。陽子も、ごく普通に喜び悩む女性だ。
>>2以降に続く
ソース:URLリンク(www.asahi.com)