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発電しながら消費する以上の燃料を生み出すため、「夢の原子炉」とうたわれた日本原子力研究開発機構(原子力
機構)の高速増殖炉原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)。ナトリウム漏れ事故から14年ぶりに昨年5月に運転を再開
したが、重大なトラブルが発生し復旧作業が進められている。福島第一原子力発電所の事故を受け、原発行政の
先行きが不透明な中で廃止論も浮上し、もんじゅへの風当たりは強い。存廃の正念場を迎えたもんじゅの現場を取材
した。
■過酷な現場
若狭湾に突き出た敦賀半島突端の緑地に、ひときわ目立つ近代的な建物が姿を現した。文殊菩薩(もんじゅぼさつ)が
その名の由来のもんじゅだ。他の原発と同様、正門は厳重な警備がしかれている。元副所長の鈴木威男特別広報監
(66)は「高速増殖炉は資源小国の日本にとって夢の原子炉だ」と説明した。
迷路のように通路が入り組んだ原子炉建物内を歩き、蒸気発生器の部屋へ案内されたが、かなり熱い。鈴木広報監は
「ここは今、ナトリウムが流れていないのでまだ涼しい。過酷な環境だが、現場の作業員は誇りを持って作業している」と語った。
もんじゅが一般の原発と決定的に違うのは、原子炉で発生した熱を取り出したり、燃料を冷却したりするために水を使うの
ではなく、熱伝導率がよい液体の金属ナトリウムを使う点。原子炉の熱を1次系ナトリウムが運び、中間熱交換器を通じて
2次系ナトリウムへ熱を伝え、蒸気発生器を流れる水を沸騰させ、その蒸気がタービンを回し発電する。
もんじゅに欠かせないナトリウムだが、水や酸素と激しく反応するため、管理が難しいのは、漏洩(ろうえい)事故でも明らかだ。
※続きます。
産経msnニュース 2011.9.6 19:39
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
▽高速増殖炉原型炉もんじゅ=6月、福井県敦賀市(画像)
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