11/09/07 11:20:55.37 Db+bm8V70
>>240
ナトリウムは熱伝導率が高いので、熱伝導だけでかなりの熱を伝えることができる。
(それに対して、水は対流が起こらないとほとんど熱を伝えない)
また、常温でも沸点が高いのでかなりの高温になるまで炉心が空焚きになる心配がない。
今回のような事故がもんじゅで起こった場合は、まず原子炉容器の周囲に放水して、
原子炉の壁を通して熱を外部に放出する。
それだけでは追いつかないのでナトリウムの沸騰がおこるが、それで減った分のナトリウム
の代わりに鉛を原子炉内部へと投入する。
鉛は核反応をとめる効果があるし、放射線の遮蔽もできるので一石二鳥。
ナトリウムと水が触れると水素ガスが発生するが、それは格納容器内に窒素ガスを注入する
ことによって押さえ込む。
福島事故クラスになると、水でも水素ガスが発生するので危険性はさほど変わらない。
というか、福島クラスの事故になると金属冷却のほうが水よりも安定していて事故収束は
たやすいのだ。
ただし、格納容器の健全性を維持することが前提条件で、原子炉建屋自身にも気密性を
確保する必要はある。