11/09/01 01:24:05.78 ZsH59+CRO
>>91
■全体主義は、一切の信条を否定し、信じた者をバカ(裸の王様と同じ)にする。
なかでも、「権力には正当性が必要であること。国民の福祉こそが、権力の正当性を担保する」という考え方を、全体主義はバカにする。
従来の生ぬるさを否定するのは、キモチいい。しかし、それは、既存の価値を否定するだけの「やけっぱち」状態。
「パンの値段を値下げするのではない。値上げするのでもない。ナチの決める値段にするのだ」。
ナチスのめちゃくちゃな演説に、なぜか気持ちがスッキリする。
知らぬうちに無責任な言説を受け入れ、自らの知的誠実さを失っていく。
■全体主義に侵された国の末路
『ドラッカーの「経済人の終わり―新全体主義の研究」』を読めば解るが、
全体主義を終わらせるには、「全体主義と戦う意思」を明確にして立ち向かう、戦争か内乱しかない。経済の疲弊や政権交代では終焉しない。
歴史が如実に示す。
ナチスはチャーチルとの戦争で倒れ、アフリカは内乱で倒れた。
しかし、中国や北朝鮮は経済が疲弊しても倒れず、ロシアでは全体主義を担う者が変わっただけ。