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中国が2010年10月に打ち上げた月探査機の嫦娥2号が25日午後11時24分、
太陽-地球ラグランジュ2に到達した。国家国防科技工業国が明らかにした。
■「中国の月探査計画 嫦娥」写真特集
ラグランジュ点とは、公転の関係のある2天体の周辺に存在する、重力場と“遠心力”が安定的につりあった場所だ。
2天体が公転関係にある場合にラグランジュ点は5カ所存在する。グランジュ点は「位置エネルギーのすり鉢状の底」でもあり、
探査機を送り込めば、軌道修正などをしなくても安定してとどまらせることができる。
嫦娥2号が到達したのは「太陽-地球ラグランジュ2(太陽-地球L2)」と呼ばれる場所。
地球からの距離は約150万キロメートルで、地球-月間の約4倍の距離だ。
嫦娥2号は2010年10月の打ち上げ後、高い精度の軌道を得ることができたため、推進剤の消費が少なく、
余った推進剤で月周回軌道を離脱させ、太陽-地球L2に送り込むことが可能になった。
6月8日と9日にスラスター(推進機)を噴射させて月周回軌道を離脱させた。
太陽-地球L2に到達するため3回か4回の軌道修正を実施する予定だったが、
やはり軌道の精度が高かったため、修正は6月20日に1回実施するだけですんだ。
衛星の状態は極めて良好という。嫦娥2号は寿命が尽きるまで、宇宙空間探査を行う。
超微小重力下での機器の作動状態の確認も平行して進めると考えられる。
◆解説◆
ラグランジュ点はフランスの数学・物理学・天文学者のジョゼフ=ルイ・ラグランジュ(1736-1813年)が存在を数学的に証明した。
ラグランジュは英国のアイザック・ニュートン(1643-1727)が原理部分を完成させた古典物理学における数学的扱いを大きく前進させ、
力学を一般化させた解析力学を確立した。群論(抽象代数学)を創設したエヴァリスト・ガロア(1811-1832)などと並び、
近代フランスが生み出した最高の数学者の1人でもある。(編集担当:如月隼人)
サーチナ 8月31日(水)11時42分配信
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