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★低放射線も高いがん死亡率 非被爆者と比較調査
(2008年8月4日。共同通信)
広島で被爆した人のうち、浴びた放射線が少量で健康に影響が少ないとされた人でも、
被爆していない人よりがんで死亡する率が高いことが、
名古屋大情報連携基盤センターの宮尾克教授(公衆衛生学)らの研究グループの4日までの疫学調査で分かった。
研究結果は、9月15日発行の日本衛生学会の英文雑誌で発表する。
同グループは、放射線影響研究所(放影研)が調査している広島での被爆者約5万8000人のデータを、
1971年当時の広島、岡山両県の住民で原爆投下時に0-34歳だった非被爆者計約194万人と同じ年齢構成などになるよう補正した。
その上で、被爆者を被ばく線量によって極低線量(0・005シーベルト未満)、低線量(0・005-0・1シーベルト未満)、
高線量(0・1シーベルト以上)に区分。それぞれの各種がん死亡率を非被爆者のものと比較した結果、
極低、低線量の被爆者は非被爆者よりも固形がん(白血病など造血器系を除くがん)で1・2-1・3倍高く、
肝がんでは1・7-2・7倍、子宮がんは1・8-2倍高かった
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