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★核廃絶への思いを被爆体験者ら語る、原発への依存脱却の訴えも/相模原
広島原爆による被爆資料を集めた特別展と、ヒロシマの風景に犠牲者の魂を重ね合わせた
写真家江成常夫さんの写真展開催に合わせ、被爆体験者と江成さんによる講演会が28日、
相模原市立博物館(中央区高根)で行われた。核兵器廃絶への思いとともに、
放射能による新たな被害を生むこととなった原発への依存脱却の訴えが語られた。
第1部は、爆心地から1・4キロの学校で被爆した松本都美子さん(79)=広島市=らが登壇。
松本さんは被爆後の町で、うめき苦しむ声や子どもたちの泣き声を聞いたが、
「自分にはどうしてあげることもできなかった」と語り、「たくさんの人々の命を頂いた」と今、
生きてある自身について述べた。相模原市在住で、長崎で被爆した橋村キヨミさん(84)は、
息も絶え絶えの人から「水をください」と求められる中、「水はありません」と叫びながら通り過ぎたことを告白。
「地震国の日本にこんなに原発があったとは。もう原子力を使うことはやめてほしい」と訴えた。
第2部では、江成さんが自身の作品を妻の和子さんによる朗読を交えて紹介。
白や紅の花をつけたキョウチクトウに、犠牲者の魂を重ねた1枚などに触れ、
戦争の惨禍を伝えるため、被爆地に残る死者の霊魂を視覚化した作品の意図を解説した。
江成さんは原発を物質的、経済的に豊かになった戦後の日本の象徴と指摘。
「核分裂の点で原発は原爆につながる。ヒロシマ、ナガサキという未曽有の人間の過ちを、
一人一人が真摯(しんし)に受け止め、未来に語り継がなければならないのに、
事故はそれを忘れているように思える」と話した。
講演会は相模原市や広島市などが主催し、約200人が参加。
特別展と写真展は、同博物館で31日まで開催している。
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