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★「この国は誰が国民守るのか」 井戸川双葉町長が所感
・東日本大震災後の東京電力福島第1原発事故に伴い、埼玉県加須市に
避難している双葉町の井戸川克隆町長は17日、報道各社に対し「震災6カ月を
前に思う」と題する所感を送った。
所感で井戸川町長は、政府の政策決定過程について、「何のための制度を誰のために
つくろうとしているか理解しにくい」とし、「政府は被災自治体を信頼していない。自分たちの
ことは自分で考え、議論すべきだ」と、政府の被災地視点の欠如を指摘。さらに大きな
問題として、住民の被ばくと健康調査を挙げ、国、県の対応の遅れに「この国は誰が
国民を守るのか」「被ばく問題の解決なしに、最終処分場の話に賛成できない」など、
憤まんをつづった。
また、原発の運転を認めた国、運転していた東電に対し「多数の被害者が出ているにも
かかわらず、刑事訴訟法に問われないのが不思議」など、糾弾の言を重ねている。
井戸川町長は同日、福島民友新聞社の取材に対し、「震災から半年。自分の思うところを
述べたいと思った」と語り「国は、双葉地域を住めないことを前提に議論しているが、放射能の
除去など、努力が見えず納得できない」と、今回の所感送付の真意を明かした。
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