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テレビ局の特権意識と傲慢さ、高給と家系の高貴さに寄りかかった番組作りは、
創世期からのものであり、これが創造性の排除になったという意見には全く賛成できない。
むしろテレビ局は、始まりの段階から人々に思いもつかないようなハイソな生活を見せ、
憧れる感情を刺激して大得意というものだった。
戦後まもなく誰も余裕のない時期には、三井本家の御曹司が新歌謡を掲げ、歌を世に広めて世に問うた。
兼高かおるは外貨持ち出し制限の時期から世界中を航空機旅行し、リゾートの一日やカジノなどをテレビでひけらかした。
アップダウンクイズはハワイを憧れの地にした。
トレンディードラマはいつも服は最高級品で麻布の一等地のマンションでワインを飲んでいた。
人に憧れを提供する、一段上の生活をひけらかすもの、それがテレビだった。
人がランクアップできるという希望を清貧主義によって奪われたとき、デパートと同じようにテレビも運営スタイルが通用しなくなった。