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死者5人、2億ポンド(約250億円)の被害を出した英国の暴動は沈静化したものの、15日までに2300人以
上が逮捕される事態となった。略奪には来年夏に開かれるロンドン五輪のボランティアやバレリーナも加わっており、
規範意識を失う英社会の実像をさらけ出した。キャメロン首相はロンドン警視庁トップに米警察の助っ人を迎える考
えを示し、暴徒の社会保障を取り消す厳罰主義を打ち出す。若者を鍛え直すため、「徴兵制を復活させよ」との声も
上がる。
英国で4夜続いた暴動を鎮めたのは、息子を亡くした父親の言葉だった。
イングランド中部バーミンガムで10日、自衛のため商店を巡回していたパキスタン系移民の若者3人が暴徒の車に
ひき殺された。父親の1人が「誰も責めはしない。もう落ち着いて家に戻れ」と呼びかけたところ、警察が態勢を強
化したこともあって暴動は潮が引くように収まった。
暴動には仕事もせず学校にも行かない「ニート」の若者が参加していたが、教師や大富豪の令嬢、11歳の少女まで
含まれていた。防犯カメラは、略奪したとみられるブランド品を笑みを浮かべて抱える白人女性を映し出し、ロンド
ン西部イーリングでは火炎ビンを踏み消そうとした68歳の老人が暴徒に殴り殺された。
英紙フィナンシャル・タイムズは「笑いながら無法の限りを尽くす米映画『時計じかけのオレンジ』を思いだした」
と論評した。
罪に問われた子供の裁判を欠席する親も多く、英紙の多くは「貧困、失業、消費主義の問題を越えている。英社会は
善悪の規範、倫理観、責任感を失った」と解説する。英世論調査会社のアンケートで回答者は(1)子育てのまずさ
52%(2)ギャング団の横行47%(3)犯罪行為の蔓延(まんえん)46%(4)刑罰の軽さ45%-を暴動発
生の理由に挙げる。
世論は、前労働党政権時代に助長された子供や貧困層を甘やかす風潮にうんざりしており、警察力の強化、厳罰主義
を求めている。
ソース
産経新聞 URLリンク(sankei.jp.msn.com)