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東京電力で社長や会長を歴任してきた元役員が、メディアをはじめ、ゼネコンや金融機関の
監査役を務めていることが本紙の調べで分かりました。
東京電力元社長の南直哉氏は2006年から、フジテレビやニッポン放送(ラジオ)、扶桑社
(出版)などを束ねるフジ・メディア・ホールディングスの監査役に就任しています。08年からは
子会社であるフジテレビの監査役にも就いています。
また、荒木浩東京電力元会長は02年からテレビ東京の監査役に就任しています。同氏は
04年から鹿島建設、三井住友フィナンシャルグループ、06年からは三井住友銀行の監査役
にも就いています。
鹿島建設は1957年の日本原子力研究所第1号原子炉を皮切りに原子力分野へ進出し、
その後の国内の原子力関連工事の半数近くにかかわってきました。今回、過酷事故を起こした
東電福島原子力発電所も67年の着工以来、第1~6号機を施工しています。
三井住友銀行は東京電力がもっとも多額の長期借り入れを行っている金融機関です。2011年
3月期決算で7695億円を借り入れています。
株式会社における監査役は、会計の監査にとどまらず、業務全体を監査します。テレビ東京に
よると、「取締役会は、原則毎月1回開催し、社外取締役と社外監査役をメンバーに加え、重要
事項の決定や業務執行状況の監督」を行っているとしています。東京電力の元社長が経営の
現場に参加していることになります。
>>2に続く
ソース しんぶん赤旗2011年8月13日(土)
URLリンク(www.jcp.or.jp)