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正統の哲学 異端の思想―「人権」「平等」「民主」の禍毒 中川 八洋
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【ポル・ポト派とはルソー教原理主義】
カンボジアのポル・ポト派とは、パリのソルボンヌ大学でルソーを熱烈に学んだ
共産主義者たちで組織化された政党であった。
政治体制の教義(ドグマ)としては、ルソー主義と(このルソー主義から発展した)
マルクス・レーニン主義との間には何らの差異は無く、同一である。 p.90
ルソー哲学の要約
1.「現在の制度は悪」→「現在の人間は悪」 ⇒ 「現在の制度を破壊」→「人間を善へ」
2.破壊の後の「理想の政治体制」の「立法者」に全人民は完全服従しなければならない
3.「立法者」は家族を破壊し、孤児となった人民を「教育(人間改造)」するしかない
→1.は無政府主義、2.3.は全体主義のイデオロギー
↓
幸徳秋水は日本の「ルソー教徒第1号」 p.93
レーニン「敗戦革命論」、暴力革命
ルソー 平等主義 →個人の抑圧 →全体主義の温床\
デカルト 理性主義 →知性を過信 -ロシア革命→共産主義の災禍
進歩主義、未来主義信仰(宗教的色彩) /