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(CNN) 10代の米人気歌手、マイリー・サイラス(Miley Cyrus)やジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)の手紙には、
その傾向がはっきりと見てとれる。手書き文字のひどさだ。
有名人の「10代の自分への助言」を特集した本に掲載された2人の手書き文は乱雑で、
筆記体のサインに至っては、かろうじて判読できる程度だ。
カナダの芸能記者ジャスティン・キング氏によれば、
10代のスターたちの字が下手なことは業界に知れ渡っているという。
キング氏は「30代以上の芸能人のサインはもっとずっと読みやすい。
しかし、(10代の)若手世代に至っては、名前の頭文字と、
サインにくっついているハートマークが読み取れればいい方だ」とこきおろす。
米国ではほとんどの州で筆記体が必修ではなくなった。
約46州は筆記体を必修としない教育課程を採用。
インディアナ州は先ごろ、秋から始まる新学期では、筆記体の必修を廃止し、
代わってキーボード入力の習得を義務付けると発表した。
易しい筆記体の普及活動をしているジャン・オルセン氏は
「文字を手で書くのを教えることを2年生でやめれば、2年生並みの文字しか書けない世代が出来上がる」と嘆く。
米国はいずれ、子どものような文字しか書けない大人の国になってしまうのだろうか。
独立宣言が読めなくなれば、その署名に込められた意味も理解できなくなるのだろうか。
コンピューターが普及する中、筆記体は読めなくても問題はないという意見はある。
しかし、字が汚いと中身も良くないと読み手に思われてしまうことは研究でも示されている。
米バンダービルト大学のスティーブン・グラハム教授は「字がへたな人は、
思考の質までマイナスの評価をされてしまう」と警鐘を鳴らしている。
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