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★京大、研究の世界的主導権握る iPS細胞関連特許、米でも成立
京都大は11日、山中伸弥教授の研究グループが世界で初めて開発した、
さまざまな臓器や組織の細胞になることができるiPS細胞(人工多能性
幹細胞)の基本技術に関する特許が、米国でも成立したと発表した。国内
ではすでに作製技術などに関する特許が3件成立。国外でも今年7月に
成立した欧州での特許に続く7番目の成立となるが、医療大国・米国での
特許成立により、iPS細胞関連の研究で、京大の主導権は確固たるものとなった。
今回認められたのは、iPS細胞の基本技術に関するもので、特定の4つの
遺伝子のうち、2つか3つの遺伝子を細胞に注入してiPS細胞をつくる技術。
平成20(2008)年6月、米国特許商標庁に出願し、今月5日付で登録決定
が通知された。
今回の特許では、欧州特許と同様に性質や機能が似ている遺伝子であればすべて
「ファミリー」とみなされ、特許権の範囲に含まれた。欧州特許では認められた、
遺伝子から生まれたタンパク質を注入してiPS細胞を作製する方法は権利の範囲内
に認められなかったが、京大側は「現状では、初期化に遺伝子を使用していることから、
問題はない」としている。
特許が認められる期間は、出願日から約20年間。京大は今後、実用化を目指した
研究に力を注ぐ。
これまでに京大のiPS細胞関連の特許が認められた海外の地域は、欧州(NIS
諸国以外)、ロシア、南アフリカ、シンガポール、ニュージーランド、イスラエル。
医療の最先進国である米国特許の成立で、世界のiPS細胞関連の特許を京大がほぼ
独占する形となった。
■ソース(産経新聞)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)