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“被曝米”の産地を隠すロンダリングが行なわれている?
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8月3日、農林水産省は間もなく収穫期を迎えるコメについて、収穫の前後2段階で放射性セシウムを調査すると発表した。
調査により暫定規制値(1キロあたり500ベクレル)を超えた地域のコメはすべて廃棄処分を義務づけ、農家の損害は東京
電力に損害賠償請求する。他の食品より綿密なチェック体制で、主食であるコメの安全を確保したい考えだ。
とはいえ、局地的に放射線量が高いホットスポットまで考慮すると、すべての地域の汚染状況を把握するのは困難を極める。
しかも、検査から漏れてしまった“被曝米”はかなり巧妙な方法で日本中の食卓に並んでしまう可能性が高いという。『コメほ
ど汚い世界はない』(宝島社)の著者であるジャーナリストの吾妻博勝氏はこう語る。
「今、福島県内のある業者のもとに、『新潟県産』や『栃木県産』など他県の名が表示された2010年産米の30キログラム用空
き袋が続々と集まってきています。精米(白米)にする前の玄米が入っていたもので、すべてJAが検査したことを示す検印入り。
もちろん、今年収穫される福島県産玄米を詰めて、被曝リスクのない安全な他県産米として売りさばくためです」