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アメリカ国債の格付け引き下げなどを背景にした世界経済の先行きへの懸念から、８日のヨーロッパの株式市場では
取り引きが進むにつれて売り注文が増える展開になり、主要な株価指数は、ドイツのフランクフルト市場で５％下落
するなど、軒並みことしの最安値を更新しました。
８日のヨーロッパの株式市場では、ギリシャに端を発する信用不安の広がりを防ぐためヨーロッパ中央銀行がイタリア
やスペインの国債の買い取りを始めたという見方が強まったことから朝方は買い注文も見られました。しかしアメリカ
国債の格付け引き下げなどを背景にした世界経済の先行きへの懸念に加え、その後取り引きが始まったニューヨーク市場
で株価が大幅に下落したこともあって次第に売り注文が膨らみました。
この結果、主要な株価指数はドイツ・フランクフルト市場で５％の下落になったほかロンドン市場で３．４％、パリ市場
で４．６％などと、軒並み大幅に下落し、ことしの最安値を更新しました。世界的な株安に歯止めがかかる見通しが立た
ないなか、市場では、ヨーロッパ中央銀行による国債の買い取りの規模や、アメリカの中央銀行に当たるＦＲＢ＝連邦準備
制度理事会が９日に開く会合での議論に関心が集まっています。
▽NHKnews(8月9日 4時36分)
URLﾘﾝｸ(www3.nhk.or.jp)