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川崎市教育委員会(佐々木武志委員長)は7日、市立46中学校が2012年度から
4年間使用する教科書について、5行政区の全4採択区で歴史・公民ともに、侵略戦争
を賛美する記述のある自由社、育鵬社の教科書は採択せず、教育出版を選びました。
横浜市や藤沢市などで多くの市民の反対にもかかわらず、育鵬社版が採択されるなか、
審議に関心が高まり、約180人の市民が傍聴に訪れました。
採択では、各学校で教科書の調査研究をした結果をもとにした審議結果が報告され、
採択区ごとの特徴、生徒像、目指す教育の内容などが読み上げられました。社会科の
全分野で、子どもたちが資料を読みとり、自分のものとして考え、意見が述べられるよう
になることが重要視され、教育出版の教科書は「『なぜ』と問いかけている」「一貫した
流れで分かりやすく、力がついたら興味を持って取り組める」などの理由で推薦されま
した。育鵬社については公民で、多面的・多角的な考察が見られないなどの意見が出
されました。
これまで40回以上の学習会に取り組んできた「教育に憲法を生かす川崎市民の会」
の元教師の女性(60代)は「各委員は各社教科書の良さを的確に出し合い判断し、
コメントしていた。子どもと教師を中心にした議論でよかった」と感想を述べました。
ソース しんぶん赤旗 2011年8月8日(月)
URLリンク(www.jcp.or.jp)