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★陰湿なネットいじめ…民間会社に監視委託広がる
・「ウザい」「キモイ」「死ね」-。生徒が開設した学校の非公式インターネット掲示板「学校裏サイト」や
「プロフ」と呼ばれる自己紹介サイトには残酷な文字が並ぶ。文部科学省の問題行動調査でも3千件の
「ネットいじめ」が報告された。
ネットの匿名性を悪用し、いじめる側の顔すらはっきり見えない中での誹謗(ひぼう)中傷。
学校現場で発見は難しく、民間業者にネット監視を委託するケースが増えている。
「うまくすれば不登校になるかも」。平成20年10月、同級生らのプロフに書き込まれたさいたま市の
中学3年女子生徒が自殺。19年7月にもプロフに裸の写真を掲載された神戸市の私立高3年の
男子生徒が自殺する事件が起きている。
プロフ同様、いじめの温床になっているのが裏サイトだ。文科省が20年に実施した調査では
約3万8千の裏サイトが確認された。東京都教委は21年6月から、公立の小中高校などの
ネット上の裏サイトやプロフの監視を民間業者に委託。22年度は延べ2310校で約1万2400件の
不適切な書き込みが見つかった。
教育委員会や学校などには、業務の合間にサイトを監視することが困難なことから、
民間業者にサイト監視を依頼する傾向にあるという。サイト開発会社「ガイアックス」(東京)は、
事業開始の19年は数校だった監視依頼が現在は1600校に急増した。同社の担当者は
「不適切な書き込みを発見すれば、学校側に報告するが、削除しても新たなサイトが立ち上がる
ケースもある。継続した監視が必要」と話す。
文科省も20年11月に「対応マニュアル・事例集」を作成。ネットいじめが見つかった場合、
被害児童へのケアや保護者会の開催などの対策を求めている。ネットいじめでは、軽い気持ちの
書き込みが大変な結果を招く恐れもあり加害児童への指導も注意が必要としている。
しかし、担当者は「ネットいじめに特化した対策はできず、これまで通りのいじめ対策しか手の
打ちようがない」と認める。(抜粋)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)