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・本社編集局フロアで社会部の隣には、紙面を組んだり、見出しを付けている整理部がある。
パソコンが大量に並び、その熱が社会部に流れてくる。夏はしんどいが、こんなくだらない
原稿も紙面化してくれる整理部に「あっち行け!」なんて言えません。もちろん、思っても
いません。
そんな暑苦しい本社で宿直勤務中、福岡県のある男子中学生たちが魚の死骸を学校の
プールに放り込んだとして書類送検されるというニュースが入ってきた。水泳の授業が
嫌だったそうだが、「学校指定の水着を着たくなかった」ことも理由の一つらしい。
確かに「スクール水着」は男女ともに何であんなに地味なデザインで、ダサいのか。
私もコンブを巻いたようなパンツをはいて泳いでいただけに、お年ごろの中学生たちの
思いもちょっとは分かる。
いろいろ聞いてみたが、ばかげた質問すぎたのか「なんでですかね。フフッ」と嘲笑されたことも。
ただ、物好きもいまして、某メーカーのNさんは「面白い疑問ですね」と言ってくれて、世界水泳で
忙しい社内をかけずり回って調べてくれた。
由来はよく分からないものの、「体操着でもそうですが子供の体は成長が早く、毎年
買い替える必要がある。学校で使うものは、機能面よりも値段が安い方が喜ばれる」という。
つまり、値段を抑えるためには大量生産が必要。単純な構造で単色の方が大量生産に
向いているそうだ。
色はどうか。プリントはコストがかかる。また、あるメーカーがピンクなどの色でスク水を
作ったことがあるが、透けるために回収されたという。
Nさんは「黒や紺系統の色は透けにくい。白でも透けない水着をつくるのは技術的には
可能ですが、教育的配慮も必要です」とか。
必然的にスク水はこうなったという感じでしょうか。煮え切らない結論に、整理部から
「中身がはっきりした、見出しが付けやすい原稿を送ってこい!」と怒号が
飛んできそうです。(文・渡部圭介)
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