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★家庭の電力、2割過剰推計 「15%節電」厳しすぎ?
真夏のピーク時、東京電力管内の家庭が使う電力の政府推計が、経済産業省資源エネルギー庁が調べた
実測値よりも2割多いことがわかった。政府は節電メニューを示して家庭にも15%の節電を要請しているが、
消費量を多めに見積もったため、家庭に必要以上の節電を求めたことになる。
エネ庁が5月に公表した推計によると、真夏の午後2時の家庭での使用電力は、在宅で1200ワット、
留守宅と合わせた平均で843ワット。東電がエネ庁に提出した昨夏ピークのデータを元に推計した。
全使用量は6千万キロワットで、東電はこのうち家庭を1800万キロワットと見積もった。
この値は実測データよりかなり高い。エネ庁が、電気料金と使用量との関係を調べる目的で、
推計とは別に実施した調査によると、昨夏ピークに在宅世帯で1千ワットで、今回公表の数値より
200ワット少なかった。シンクタンク「住環境計画研究所」も、エネ庁の委託で2004~06年度に電力需要を調べた。
夏のピーク時に世帯平均670ワット、管内全体では1200万キロワットというデータが得られたが、
エネ庁はこの数値を今回の推計に使わなかった。
エネ庁が家庭向けに示した「節電対策メニュー」に従うと、1200ワットの15%にあたる180ワットの節電は
エアコン利用を減らさないと達成できない。だが、1千ワットの15%にあたる150ワットなら照明などエアコン
以外の工夫で間に合う。
東電企画部によると、電力使用量の詳細は大口契約の一部しかデータがなく、エネ庁に出した数字は様々な
仮定をおいて推計した。
「提供を求められてから、数時間ほどで作ったデータ。家庭の使用分は実際より大きめの可能性がある」
(戸田直樹・経営調査担当部長)と説明する。
▽ソース 朝日新聞(asahi.com) 2011年8月1日3時0分
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