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東日本大震災の津波で大きな被害を受けた宮城県東松島市の大塚地区で、飼い主一家と一緒に
家ごと流され、2カ月半ぶりに見つかった犬がいる。家のあった場所に戻り、飼い主が戻るのを待っていた
という。一家4人は津波で死亡・行方不明となり、この犬は親類に引き取られた。
犬は雑種で、名前は「まる子」。大塚地区で酒屋を営んでいた佐々木亀悦さん(65)一家に
飼われていた。7年前、生後すぐ保健所に持ち込まれたが、動物愛護ボランティアの佐々木美砂子さん
(54)=塩釜市=に助けられ、亀悦さんの家に引き取られた。
「丸々と太っていたのが名の由来。娘のようにかわいがられていた」と美砂子さん。
3月11日の大津波で、亀悦さんは母たえ子さん(87)、妻弘子さん(64)、長男亀弘さん
(22)、まる子とともに自宅2階に避難したが、家ごと流されたという。
5月下旬、美砂子さんの元に亀悦さんの近所の人から「まる子が生きていた」と連絡が入った。驚いて
亀悦さんの家があった場所に行くと、やせて泥だらけになったまる子がいた。車が通るたびに立ち上がって
中をのぞき、「一家の帰りを待っているようだった」(美砂子さん)という。
まる子は関東に住む亀悦さんの親類に引き取られた。しばらく餌を食べない時があったといい、親類の
女性は「みんなが忘れられないのだろう」とまる子を思いやる。
美砂子さんは「がれきの中、2カ月半もよく生きていた。亀悦さん一家のことを思うとやりきれないが、
一家の分まで元気に長生きしてほしい」と祈っている。
河北新報社 2011年07月31日日曜日
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▽震災後、2カ月半ぶりに見つかったまる子(画像)
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▽津波で流された家の跡地に立つ美砂子さん。まる子はここで一家の帰りを待っていた(画像)
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