11/07/26 21:04:29.61 F8vDWMpH0
>>166
同様の過ちは、1930年代にやっているのです。
それが、「ニューディール」(フランクリン・ルーズベルト大統領の新経済政策)、「フェアディール」
(トルーマン大統領の政策)、「偉大なる社会」(リンドン・ジョンソン大統領の政策)の時代へと繋がり、
そして、ついには保守主義者たちに、財政赤字なんてたいしたこっちゃないと確信させてしまった、
「サプライサイダー」たちの時代にまで導いてしまいました。彼らは、費用のとてもかかる赤字財政の
アメリカ帝国をまわす資金を、どう調達しようかと心配していたからです。
大恐慌以来すべての政治施策は、景気後退しないように不況にならないようにというものでした。
しかし、そうして為されたすべてのことは、歴史において最大の金融バブルとなる種を蒔くこと
だったのです。この理解がないために、今、金融制度の大規模な国有化、そして、本当に生産
手段をも大規模に国有化してしまおうというお膳立てが整えられています。
ケインズ主義者たちは、なにもかも間違っていて、干渉主義と中央での経済計画はうまく行かな
かったことは明らかなのですが、私たちは、この困難なる状況から抜け出せる助言を求めて、
誰の話を聞いているでしょうか?残念ながら、ケインズ主義者たち、社会主義者たち、大きな政府
を提唱する者たちの話を聞いているのです。
無視されてきたのは誰でしょうか?オーストリア学派の自由主義経済学者たちです。
この者たちこそ、大恐慌を予測したのみならず、今日、私たちが対応しているこの大災難をも
予測していたのです。危機は、予測可能説明可能であることだったならば、どうして誰も話を
聞かなかったのでしょうか?
それは、ただでランチが食える、それが可能だと、新しい経済おけるパラダイムが到来したと、
あまりに多くの政治家たちが信じ込んだからです。しかし、それは何か聞いたことのある話です。
鉛を金に変えることのできる「賢者の石」のように。働かずに繁栄することが長年の夢なのです。
そして、さらに、通貨供給量を管理支配する者たちによって、政治権力は管理支配される
ということを理解していた者たちが、その上に居たのです。