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福島県の現状を当の福島県人から聞くと、その深刻さがうかがわれてやりきれない
思いがする。県民は県外へ一人去り二人去りして、流出が止まらないため、
まさに県全体が空洞化のおそれがある。一体どうすればいいのか?
▼福島第1原発の事故が次第に実像を結ぶにつれ、当地でも同情の声がしきりに
聞かれるようになった。「オレたちは地元に留まって復興を待てばいいが、
福島ではそれができない。津波よりはるかに悲惨だ」自ら被災しながらよその災禍を
対岸の火事視せずに思いやる心に接すると、感心しほっとするが
▼しかし当の福島県民にとって、穴蔵に閉じ込められたような現在の閉塞感はいかに
腹立たしくやりきれないものか想像を絶するものがあるだろう。当地を訪れた人々が
「現地を見ないと悲惨さを実感できない」と語るように、原発事故被害地を見れば
その深刻さが肌で感じられるだろう
▼福島県全体の現在を語ってくれた当地来訪団の面々によると、放射能汚染警戒区域
だけでなく避難の輪はその周辺から外側にどんどん広がり、手が付けられない状態
だという。安全を求めて県外へ移住する動きは増幅するだけで、「何より子どもを持つ
母親たちの不安がそれを加速させている」という
▼何より商売柄身につまされたのは、福島県紙についての動向だ。ここには「福島民報」
と「福島民友」の2紙があるが、いずれも読者が激減して減収を余儀なくされ、
幹部らが退陣しているという。やり場のない怒りがひしひしと伝わってきた。
ソース:東海新報社 世迷言
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