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401名前: 名無しさん@12周年 Mail: sage投稿日: 2011/07/21(木) 19:37:08.65 ID: pXAkXWZH0
URLリンク(silhouette.livedoor.biz)から抜粋
京王井の頭線・渋谷発0時34分の吉祥寺行き最終電車
渡辺泰子が殺害される日からさかのぼった約2年間、同じ終電によく乗り合わせていた女性がいた。
彼女の自宅は井の頭線の西永福駅から徒歩5分で、渡辺泰子と同じ駅で降りていた。
彼女はフリーライター・椎名玲で、『文藝春秋』(2001年6月号)に寄稿した
【現代のカリスマ 円山町OL 淋しい女たちの「教祖」になるまで】と題する一文は、じつに興味深い。
渡辺泰子に思い入れが強いが面識のない佐野眞一には描けない、なまなましい渡辺泰子像が浮かんでくる。
上記から印象的な箇所を列記する。
1 終電の最後尾より二両目の後方ドア前が定位置だった。
2 何度か、車中で酒のつまみのようなものをむさぼるように食べている姿を見かけた。
3 黒いショルダーバッグをゴソゴソとかき回して口紅を取り出し、電車の窓を鏡にして、
唇の輪郭からはみ出すのを気にせず口紅を塗っていた。
4 故鈴木その子のような真っ白い化粧と真っ赤な口紅は、どこかレトロで生気のない顔を作りあげていた。
腰までありそうな長い髪の鬘をかぶり、けだるくため息をつく。トレードマークのように真冬でもバーバリーのコート姿。
コートの前はとめることなく、中の洋服が見えていた。印象的なブルーのツーピースを好んで着ていた。
5 走る電車の窓を見ながらよく笑みを浮かべていた。不思議な人だった。お世辞にもきれいとは言えないが、
現世に魂がないかのようで、異質な吸引力があった。