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【群馬】「信頼回復どうすれば」 汚染わらで飼育 太田の農場
放射性セシウムを含む稲わらを肉牛に与えていた問題で、宮城県産の稲わらを与えた肉牛を
出荷した太田市の農場の幹部従業員の男性(35)は二十一日、「消費者の信頼を回復したいが、
どうしたらいいか分からない」と訴える。県の検査で同日、出荷した牛肉に含まれる放射性物質は
暫定規制値を下回ったが、農場は当面出荷を自粛。「すぐには再開できない。先が見えない」と
悲痛な声を上げた。
農場では十八日から宮城県産の稲わらを与えるのをやめ、肉牛の出荷も自粛している。この農場は
肉牛約二千五百頭を飼育し、四月~今月十七日に三百五十五頭を出荷。与えた稲わらのうち約75%は
本県産だが、残り約25%は宮城県登米市の業者から購入していた。男性は「県内産では足りない分を
宮城の業者から買っていた」と説明。三月末~今月中旬、この業者から約六十八トンの稲わらを買い、
本県産と混ぜて与えた。
福島第一原発事故後、業者から稲わらの安全性について特に注意や説明はなかったという。
男性は「購入した稲わらは事故前に集めたと思っていた。たとえ事故後に集めたものでも、
安全が確認されていると思っていた」と話す。
農場で保管していた宮城県産稲わらから検出された放射性セシウムは一キロ当たり一七五〇ベクレル。
国が定める牧草の暫定規制値(同三〇〇ベクレル)と比較するため、水分を80%に補正した換算値では
同三九〇ベクレルで、若干上回った。男性は「(汚染が)疑われている肉牛を消費者に出したら申し訳ない」と
出荷自粛の理由を説明。一方で「(規制値との差は)誤差でないかと思った」と複雑な胸の内を明かす。
出荷自粛が長引けば月に数千万円かかる餌代などがかさみ、経営危機に陥るという。
「今後どうすれば経営を維持できるのか。福島で自殺した農家の気持ちが分かる」と
苦しげな表情を浮かべた。
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