11/07/20 01:14:55.27 0 BE:436522234-PLT(12066)
>>1(の続き)
内閣を支える人々がこの有り様では、もはや政権の体をなしていないと評して差し支えない。
そうした状況にあるにもかかわらず、菅首相は他人のいうことに耳を貸さず、ひとり居座り続ける。
だから早く辞めるべきだ--多くのメディア報道は今、そうした論調だ。
私も菅首相にはもはや限界を感じる。首相が邪心や未練などないというのなら、あの6月2日、鳩山由紀夫前首相と取引じみたことをせず、
堂々と不信任案の採決に臨んだらよかったとも思う。一方で首相自身が否定しているように「脱原発」を争点に衆院解散・総選挙を狙うほど、
「脱原発」に腹が据わっているようにみえないし、解散する力が残っているようにも思えない。
だが、与野党にある「菅首相さえ辞めれば、政治は動く」といった見方に同意するわけにはいかない。それは幻想であり、一種の現実逃避であるように思う。
首相が代われば衆参のねじれが解消されるのか。自民党は本当に協力姿勢に転じるのか。何の保証もないからだ。
「菅首相が居座るから政治が動かない」というのは、何も決められぬ国会が続いていることへの言い訳とさえ私には思える。
菅首相は2次補正予算案、特例公債法案、再生可能エネルギー法案それぞれの成立を退陣の3条件に挙げている。
ならば、さっさと成立させればいいではないかと思うが、進まない。それが実情だ。
そもそも、民主党は「ポスト菅」の展望を描けていない。
今回、異例なのは6月2日の直後、「野田佳彦財務相が有力、対抗は鹿野道彦農水相」という形でマスコミ報道も含めて「ポスト菅」政局が一度、
消化されてしまった点だ。世間は既に「この人なら、という有力候補がいない」と冷めた目で見ているのではなかろうか。
しかも、野田氏の名前が出た途端に、脱税の疑いがあるとして税務当局の強制調査(査察)を受けた企業から献金などを受けていた問題が
改めて取りざたされた。仮に野田氏が首相になった時には、野党はこの問題を厳しく追及するだろう。(>>3-6へ続く)
毎日新聞 2011年7月19日
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