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放射性セシウムに汚染された稲わらを食べたことが新たに判明した福島県産の肉牛411頭のうち、兵庫県に出荷
された192頭すべてが西宮市食肉センターで解体されていた問題で、仕入れた同市の食肉卸業者が3月の福島第
1原発事故後、福島県からの仕入れを急増させていたことが18日、西宮市への取材で分かった。市は流通経路な
どとともに経緯を詳しく調べる。
西宮市によると、同センターは年間約1万6千頭の牛を解体。このうち福島産は2009年度21頭、10年度3頭
に対し、11年度は震災後の4カ月半余りで219頭に上る。大半が今回、192頭を仕入れた業者によるものとみ
られる。
兵庫県生活衛生課によると、県が所管する加古川食肉センターでも福島産が増え、4月以降、64頭を処理したという。
福島産が急増した理由について、JA全農兵庫県本部は「東北の食肉処理施設が被災したため、関西での依頼が増えて
いるのでは」と推測。また、福島県産牛の価格は「震災直後に暴落したが、セシウム汚染問題の発覚後、さらに落ち込
んでいる」としている。
西宮市は18日、この業者に事情を聴き対応を協議。流通経路を把握した上で19日夕に調査結果を発表するという。
▽神戸新聞(2011/07/19 06:30)
URLリンク(www.kobe-np.co.jp)
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