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[ZAKZAK] 2007年7月19日 17:06:33
新潟地震“人造”だった!? 近くでガス田注水作業
地下断層への水浸透が引き金に?
10人目の犠牲者が18日に発見された「新潟県中越沖地震」は、04年10月の「中越地震」の記憶が
まだ生々しい新潟県を再び襲い、やはり日本ではいつ、どこで地震が起きるか分からないという現実が
突き付けられた。ところが、この両地震について、人為的な刺激が誘発する“人造地震”だったのでは
ないかという可能性が取り沙汰されている。どういうことか。
「両地震の震源からほど近いところあるガス田開発では、“水圧破砕法”といって高圧の水を注入して
岩を破砕していた。そのことが2回の地震の引き金になった可能性はある」と指摘するのは、地震学者の
島村英紀氏。だが、その破砕の震動が地震を誘発するわけではない。問題は「水」なのである。まず、
人造とも言われている「誘発地震」のメカニズムから紹介しよう。
「ダムを建設して水を貯めると、周辺で小さな地震が起き始めることは知られています。地下深くの断層面
まで水が浸み込むことで、滑り出しの“潤滑剤”になると考えられています」(東大地震研の加藤照之教授)
ニューディール政策で有名な米フーバーダムでは、1935年に貯水を始めた翌年から地震が増え、40年
には過去最大のM5の地震が起きた。アフリカ・ジンバブエとザンビア国境のカリバダムでも貯水が始まって
から地震が急増、満水になった63年にM5.8の地震が起きた。このほか、エジプト・アスワンハイダム
など世界各地の巨大ダムで、貯水後に地震が起きているという。貯まった水自体の水圧で地下深くへ浸透して
いると考えられるが、井戸への高圧注水も同様の効果をもたらすようだ。1960年代、米デンバーの軍需工場
で深さ約3600メートルの井戸を掘り廃液を注入したところ、注入量や水圧と地震の発生が連動していること
が観測された。
新潟県のケースでは、「南長岡ガス田」の深さ5151メートルの井戸で、01年夏に1カ月にわたって
950kg/cm2(指先に約1トン)の水圧破砕作業が行われ、昨年秋にも、別の井戸で再度実施された。
ちなみに、今回の震源により近い「東柏崎ガス田」での同作業実績はない。