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日本の風俗店で働く人から、治療薬のない新種の淋病が見つかった。
国際性感染症研究会議(カナダ・ケベック市で7月13日まで開催中)で行われた
報告によれば、この淋菌の変異株に対してはペニシリンやその他の抗生物質も
効果がないという。
報告を行ったスウェーデン基準研究所のマグナス・ウネモは、カナダの
ナショナルポスト紙に対して「もし感染が拡大しても適切な治療法がない」と
語っている。
同研究所の専門家らは、H041と呼ばれる淋菌の「スーパー変異株」は
セファロスポリン系抗生物質に耐性を持っていると警告。ウネモはこれを
「次世代の治療不可能な淋病」と呼び、公衆衛生上の大きな脅威になるとした。
◆きちんと治療しないと死に至ることも
多くの場合、新種の淋菌は日本や韓国で発見され、後に世界中に広まっていくと
ナショナルポスト紙は報じている。米疾病対策センター(CDC)によれば、
アメリカでは毎年約70万件の淋病感染が報告されている。7月8日にはCDCから
医師に対し、セファロスポリン系抗生物質に耐性を持つ淋病の感染拡大を警戒
するよう通知が出されたばかりだった。
淋病は世界でもごく一般的な性感染症の1つ。症状は排尿時の灼熱感などの
ほか性器から膿が出ることもあるが、女性感染者の約半分、男性の2〜5%は
何の症状も出ない。
しかしきちんと治療しなければ、男女共に命に関わるほど深刻な健康被害を
引き起こしかねない。感染が皮膚や血液、他の臓器にも広がって痛みや不妊を
もたらしたり、最悪の場合は死に至る可能性もある。
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