11/07/11 15:29:09.16 0
福島原発事故で日本人が大量に「がん」になり、子供は「奇形」だらけになると一部のメディアが
騒ぎたてている。それは本当なのか、事実とデータで検証しよう。
大気圏での核実験が行なわれていた1960年代前半に日本人のフォールアウト(死の灰)による
被曝量は急増した。その被曝量はほとんどの地域で今回の事故を上回っている。
広島・長崎で原爆被爆者の健康被害を追跡調査した記録によれば(参考「原爆放射線の
人体影響」1992年)、白血病を除くがんの発症は、被曝後10年目から現われ始め、
徐々に増えながら35~40年目にピークを迎えることがわかっている。
もし核実験や原発事故による被曝でもがんが増えるとすれば、1970年代には日本人のがん死が
増え始め、2000年前後にピークを迎えていたはずである。
事実はどうか。日本人のがん発症率、がん死亡率が上がっていることはよく知られているが、
それは平均寿命の伸びが主な理由なので(がんは老齢になるほど発症しやすいため)、
公平に比較するために「40~44歳男性のがん発症率(10万人中、何人ががんに罹ったか)」の
推移を調べた。この年齢層なら、2005年段階でも確実に核実験により被曝していたはずである。
・1975年 103.4人
・1980年 102.3人
・1985年 111.2人
・1990年 126.4人
・1995年 109.9人
・2000年 104.2人
・2005年 114.1人
一目瞭然。がん発症率に関して、少なくともフォールアウト被曝による影響は全く見られないということができる。
(>>2以降に続く)
※週刊ポスト2011年7月22・29日号
URLリンク(www.news-postseven.com)