11/07/14 00:34:04.00 wjqXC8HF0
>>522
この場合の登場人物は三者なのよ。
大和政権が用いていた呼称「蝦夷」を使うとわかりやすい。
和人と、和人化した蝦夷(北東北の人ら)、そして和人化しなかった蝦夷(アイヌ)。
そんで、前二者は近世の前に同化してしまった。江戸期にアイヌと交渉を持っていた
松前藩は、かつては蝦夷の同族だったかも知れんけど、両者の間に同族意識はなかったと思う。
明治になって大日本帝国に取り込まれるにあたっても、アイヌの側に「かつての仲間に合流する」と
いう意識はなかっただろうし、大日本帝国側は彼らを「北海道土人」とみなしたわけで、
その点は双方の認識は一致している。
てなわけで最後の二行に関しては、俺も「北海道開拓神話」に批判的なのは同意見だが、
その理由は正反対なのだ。米国建国神話が批判されるのと正に同じ文脈で批判されるべきだと。