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宮城県の村井嘉浩知事(50)が9日、同県の知事としては14年ぶりに夏の高校野球
宮城大会開会式に出席した。
復興の陣頭指揮を執る同知事はこの日も防災服姿。来賓あいさつに際し、場内アナウンスが
その名を告げると、スタンドの観客から大きな拍手がわいた。「みなさんのはつらつとした
プレーで、被災した人々に元気を与えてください」。始球式では、ブルペンで30球の練習を
したにもかかわらず惜しくも高めのボールだった。それでも「被災地の高校生(名取・佐藤達捕手)
が受け手だったから、復興への思いを込めて投げました」。囲み取材の締めくくりでは「これだけ
取材して小さく扱う社は『終わり』だからね(笑い)」。松本前復興相との一件をギャグにする
センスを発揮した。
午後には、就任後初めて被災地入りした平野達男復興対策担当相とJR仙台駅近くのホテルで
会談。知事は「応接室は客を先に入れるが、ホテルでは部屋の前で迎えるのが常識」と、ドアの前
で出迎え笑顔で握手し、またも松本龍前復興相との一件をネタに笑わせた。会談後、命令調ではなく、
対等な関係で協力を求めた平野復興相について「私たちの意見に真摯(しんし)に耳を傾け、
ひとつひとつ回答をもらった。非常に素晴らしい方に新大臣になってもらい、心からうれしい」と
述べた。
▽日刊スポーツ
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