11/07/10 06:23:49.97 0
>>1の続き
そもそも私は、原子力政策と言うよりも、核燃料サイクルのあり方について提言を続けてきた。
核燃料サイクルの焦点となるのが、高速増殖炉と放射性廃棄物の最終処分だ。
高速増殖炉は、ウランを燃やしてできた使用済み核燃料からプルトニウムを取り出し、プルトニウムを燃やしながら発電し、
同時にプルトニウムを増やそうというものだ。資源の有効利用を図る目的で進められていたが、
今や高速増殖炉は大きな壁に直面している。
1967年に策定された長期計画では、1980年代後半までに高速増殖炉を実用化するという目標が示されていた。
しかし、長期計画が改訂されるたびにどんどん実現性が遠のき、今や2050年までズレ込んでいる。
政府は使用済み核燃料を全量再処理して、残った高レベル放射性廃棄物を最終処分するために、
「2028年までに候補地を見つけ、2038年までに施設を作って最終処分を始める」と言ってきた。
しかし現状では、候補地探しどころか公募に応ずる自治体すらない。
(以下略)