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◇八潮駅前／市には規制条例なし
八潮市で唯一の鉄道駅のつくばエクスプレス八潮駅近くに大型パチンコ店が建設される計画が浮上し、
周辺住民が反対運動を始めた。住民は４６５１人分の署名を市に提出したが、市には建設を規制する条例
はない。「私も反対」という多田重美市長は先月２９日、業者側に市民の要望を伝えた。
このパチンコ店は駅南口ロータリー横に建設されるる予定で、さいたま市の業者が建築主となり、
東京都新宿区の建築士事務所が設計している。
建築士事務所が４月２０日に建設予定地に設置した計画によると、敷地は商業地で約３７００平方メートルあり、
建物は地上６階建て、延べ約１万３５００平方メートル。予定では先月末に着工し、１１月末に完成するという。
市によると、大型パチンコ店を建設する場合、業者は建築基準法に基づく建築確認申請を民間検査機関に
出せばよい。市にはチェックする権限はなく、見守るしかないのが現状だ。
一方、市民は「駅前は街の顔とも言える大切な場所。イメージダウンになる」「交通や照明、騒音、
治安悪化などの問題が予想される」と反発。反対運動の組織「八潮の良好な住環境を考える会」を結成し、
５月上旬から署名活動を始めた。
６月市議会には、「パチンコ店の建築を阻止する議会の決議を求める請願書」を提出した。
しかし、市議会では「法的に問題はなく、反対する理由は見あたらない」として賛成７、反対１４で不採択になった。
「考える会」事務局長の矢沢江美子市議は「八潮駅周辺はまだ開発途中の新しい街で、大切な場所。
市長が計画をストップさせる条例がある市もある。条例の不備」と嘆く。
建築士事務所は時期は未定だが、町内会向けに説明会を開いて理解を求めるという。建築士事務所は
「条例や法律はすべてクリアしている。説明会は法的根拠はなく、我々が自主的に行うもの。年内完成を
目指す」としている。
asahi.com:大型パチンコ店計画、周辺住民は反対運動-マイタウン埼玉
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