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おはよう。ゆうべも暑かったなあ」
午前8時、玉野市沼、林原類人猿研究センター(通称GARI、伊谷原一所長)の研究・飼育棟で、リンゴやバナナなどの
朝食を持ったスタッフが、屋内運動場(150平方メートル)に向かって声を掛けた。寝そべったり、草をかじったりしている
チンパンジーを1頭ずつ声と身ぶりで小部屋に誘導し、体重や心拍数をチェックしていく。聴診器を胸に当てても
チンパンジーは平気な顔だ。「毎日繰り返すことで器具に慣れる。病気の時も恐怖心を与えずに診察できるんです」と
獣医師の洲鎌圭子さん(40)。
検査の後はチンパンジーと抱きあったり、じゃれあったり。「オッホッホッホ」とうれしそうな声を上げる雄もいる。
無邪気なスキンシップに見えるが、臆病なチンパンジーに不安を与えないよう、スタッフの立ち位置や動きはすべて
計算されている。
午後は、研究員が「視野」や「記憶力」などの実験を2~3時間行う。痛みを伴う実験は一切しない。その後、
チンパンジーたちは森のパトロールや日陰での昼寝など、思い思いに過ごす。
午後7時30分。「もう寝よか」。チンパンジーの居室で主任研究員の不破紅樹(こうき)さん(43)が、わらを敷き詰めた床に
横になった。すかさず2歳の子チンパンジーが甘えて胸に乗る。同室の6頭の静かな寝息が聞こえる頃、不破さんらは
そっと居室を後にした。
「添い寝は、GARIの象徴なんです」と不破さんは言う。最も無防備になる「寝る」という行為を、チンパンジーと共にできる
研究機関は、世界でGARIだけ。鋭い歯とヒトの4倍以上の握力を持ち、攻撃的な一面もある動物だけに、よほどの
信頼関係がないと大けがにつながるからだ。
添い寝ヒトと信頼関係 : 岡山 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
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