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★生殖細胞の性別決める遺伝子を発見 基礎生物学研
次世代に遺伝情報を伝える生殖細胞の性別を決める遺伝子を、基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)の
小林悟教授(50)=発生学=らのグループが発見した。8日付の米科学誌サイエンス電子版で発表する。
生殖細胞は、個体を構成する体細胞とは違い、卵子や精子となる細胞。卵巣や精巣に移ってから卵子や
精子に分化するため、体細胞で作られる卵巣や精巣が生殖細胞の性別を決めると、従来は考えられていた。
ところが、小林教授らはショウジョウバエを使った研究で、卵巣などに移る前の始原生殖細胞に、
すでに性差があるのを発見。メスの始原生殖細胞でのみ、Sxl(sex lethal)遺伝子と呼ばれる特定の遺伝子が
活性化していることがわかった。
研究では、メスの始原生殖細胞でSxl遺伝子の働きを抑制すると、卵子に分化せずオス化の性質がみられた。
逆に、オスの始原生殖細胞でSxl遺伝子を強制的に活性化して卵巣に移すと、メス化して卵子に分化し、正常に受精した。
小林教授は「生殖細胞自身が性別を決定することが初めて証明された。将来は生殖細胞の性別操作ができるかもしれない」
と話す。(本井宏人)
▽ソース 朝日新聞(asahi.com) 2011年7月8日5時32分
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