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13年前に京大を卒業した記者は気になっていた。それは「イカ京」が絶滅の危機に
あるとのうわさだ。万城目学(まきめ・まなぶ)さんの小説『鴨川ホルモー』にも登場する彼ら。
〈ズボンの内側にしっかりしまいこまれたシャツ。ジーンズなのに、おっさんのような黒の革ベルト〉。
そう、イカ京とは「いかにも京大生」の略なのだ。
学生時代、イカ京を見つけるのが得意な女友達がいた。「ジーンズが(色落ちした)
ケミカルウオッシュ。ここは絶対外せない」。ただしこの言葉、むしろ他大学の人が使っていた。
「昨日の合コンどうやった?」「あかん、みんなイカ京やった」という具合だ。
さて現役のイカ京はいずこに。改修しておしゃれになった時計台周辺で聞き込みだ。
ピンク色のシャツが似合う経済学部の男子学生は「今はカッコイイやつ、多いですよ」。
女子学生グループは「そんな典型的なファッションの人、見たことがありません」。
出没率が高いと教えてもらった理学部や文学部付近も探したが、「あなた様はもしや……」と声をかけたい人に出会えなかった。
ただ収穫はあった。イカ京の象徴として複数の人がチェック柄のシャツを挙げた。京大生協で売られ、
「京大シャツ」と呼ばれていたらしい。1983年から約6年、生協購買部で衣料品担当だった
元職員によると、当時はワゴン置きしていたチェックのほか、ストライプや無地のシャツもよく売れた。
男子学生はシャツのすそをジーンズやチノパンに入れ、ベルトをするのが定番だった。
「寝間着姿のような、電車に乗れなさそうな格好の学生も珍しくなかった」。
85年入学で、京大生協北部購買部店長の松下貴彦さん(45)は振り返る。自身も
立命館大の女子学生から「何でそんな格好してるの?」と言われ、「普段着なのに」と
驚いたことがある。他人の視線に無頓着なつわものたちは、バブル期を境にスカート姿の
女子学生が増えるに伴い、姿を消していったという。
イカソース
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