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県の無形民俗文化財に指定されている大和高田市奥田の「蓮(はす)取り行事」が、
今年は「ハスなし」の危機となり、同地区は会場の弁天池に急きょハスを植えたほか、
7日の行事終了後、原因の調査に乗り出す。
開花状況に差はあっても葉さえ顔を出さないのは初めてといい、「一体何が起きたのか」と
関係者は首をかしげている。
奥田は修験道の開祖、役行者(えんのぎょうじゃ)の誕生地とされ、弁天池で採取したハスが
金峯山寺蔵王堂の蓮華会(蛙跳び行事)に供えられる。
例年、大きく育ったハスが池を覆うが、今年は6月になっても水面が広がるばかり。
同地区は今月初めにやむを得ずハスを植え、行事ができるようにした。それでもかなりまばらな状態。
地区役員の男性は「伝統ある行事で途絶えさせるわけにはいかない。今年の行事が終わり次第、
専門家に調査を依頼したい」と話す。
シーズン終了後の水抜きや肥料など、世話のメニューは例年通りで、「急な暑さや土質の変化、
カメの繁殖などさまざまな原因が考えられる」という。
室町時代に記録が残る伝統行事だが、終戦時の混乱でハスが全滅、地元住民と市が協力して
平成7年に復活させた。市文化振興課によると、毎年約1000人が見学に訪れる。
今年も行事内容は例年通りで、蓮取り舟が出るのは午前10時から。近鉄大和高田駅、
JR高田駅、近鉄高田市駅と弁天池を結ぶ無料バスも運行される。
ソース:奈良新聞
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画像:急きょ植えられたハスがまばらに浮かぶ弁天池
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