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(>>1の続き)
大阪市中央区の大阪歴史博物館では、すでに平成16年ごろから収蔵庫の温度と湿度をコントロールして、
節電に取り組んでいる。館内の約50カ所で10分ごとに温度と湿度を計測。湿度50%、温度20~25度で
運営している。収蔵庫の保湿保温性が高く、当初24時間稼働させていた空調を、約12時間まで減らした
こともあり、17年度から5年間で約24%の節電に成功した。運営課長の文珠省三さん(57)は
「徹底した管理をしたうえでの数字。神経を使う作業です」と話す。
一方、大阪市北区の国立国際美術館では、例年通りの温度設定で乗り切るつもりだ。昨年度から電球を
蛍光灯からLED(発光ダイオード)に替えるなど、以前から節電対策を実施しているが、今回の要請を受け、
電動ポンプで水をくみ上げている屋外の滝を停止した。庶務課運用係の藤本健司さん(41)は「収蔵庫の
温度をさわるのは、できることをすべてやった後の最後の手段にしたい」と語る。
最先端の文化財保護技術を研究する東京文化財研究所(東京都台東区)には、5月ごろから各地の施設から、
節電方法についても問い合わせが相次いでいるという。同所の石崎武志副所長は「頻繁な温度の上げ下げは
よくないので、電力ピークだけ上げればいいわけではないが、湿度のモニタリングを徹底すれば節電は可能」と
話している。
(おわり)