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大陸由来のセシウムが黄砂とともに日本に運ばれ、春先の石川県内にも降下していることが、
5日までの石川県保健環境センターの調査で分かった。
検出されたセシウムは微量で、1980年代以前の核実験で発生したと考えられる。
実験から30年以上が経過していることから、専門家は「健康への影響は極めて小さい」
としている。
県保健環境センターは2009(平成21)年4月から10年3月にかけ、金沢市太陽が丘の
同センター屋上で10日ごとに降下物を採取、濃縮乾燥した上で半導体検出器を使い
セシウム137の量を測定した。
調査期間中に計8回検出されたセシウムの総量は、1平方メートル当たり0.67ベクレルだった。
このうち約70%に当たる0.46ベクレルは、金沢市内で大規模な黄砂が観測された
10年3月21日を含む4日間に検出された。
4日間の数値を人体が浴びる放射線量に換算すると、1日当たり0.000925マイクロ
シーベルトでエックス線検査1回分の放射線量の約6万4800分の1となる。
東日本大震災による福島第一原発事故に伴い、県内で3月21日~4月4日に確認された
セシウムと比較すると、1日当たりでは約71倍に当たるが、同センターは人体に影響がある
値ではないとしている。
金大低レベル放射能実験施設センター長の山本政儀教授によると、黄砂で運ばれてくる
セシウムは、アメリカや旧ソ連が80年以前に実施した大気圏内核実験で発生したと推定される。
山本教授は、中国やモンゴルの土壌に含まれるセシウムが砂漠化の進行で黄砂とともに
飛来しているとし、「半減期である30年以上が経過しており、直接健康に影響を与える
可能性は極めて小さい」と話す。
黄砂にはセシウム以外に硫黄、窒素酸化物など大気汚染物質が含まれており、
県保健環境センターは「セシウムをはじめさまざまな物質で長期的なデータを集めていきたい」
としている。
ソース:北國新聞
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