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★松本前復興相の発言騒動、本当に問題なのはどの部分か
ただ、こういった行動が衆目を集めたのは、彼の言葉づかいの悪さや、いわゆる「上から目線」の態度の大きさ、
東日本大震災の被災者に対する思いやりのなさなど、言ってみれば見かけや行儀作法に関する部分だ。
筆者の個人的な見方としては、実はこうしたことは取るに足らないと感じている。
取るに足らないというのが言い過ぎだとすれば、これぐらいなら目くじら立てて騒ぐ必要はないという感想だ。
もちろん人柄がいいに越したことはない。だが、企業の経営者であれ、政治家や官僚であれ、
顔も会わせたくないほど性格が悪い人間はいくらでもいる。そんな人々を「態度が悪いから」とクビにするだろうか。
要するに仕事の成果を出していればいいわけだ。
復興相の人柄がいくら下品に見えようが、復興に向けて貢献さえすればいいというのが私の考えだ。
もちろん、政治家の中には人柄も仕事ぶりもそろってすばらしい人がいることもわかっている。
だが、あえて今回の世間の極端な反応ぶりに掉さしたいと感じた次第だ。
とは言え、今回松本氏を取り上げたのは彼を擁護するためでなく、やはり批判するためである。
私が気になったのは、前述した態度や言葉ではなく、宮城県知事とのやりとりを取材していたマスコミ陣に対しての彼の発言だ。
知事が先に部屋にいなかったことに腹を立てた後、「今の言葉はオフレコだ。書いたらその社は終わりだ」と言い放ったのだという。
筆者自身も元記者なので、オフレコ取材というものが存在することは知っているし、経験もした。
オフレコ取材は通常、取材する側とされる側の相互信頼があった上で、約束によって取り決められる。
つまり双方が合意した場合でなければ成立しない。また、ある言葉の発言者を守るよりも、その言葉を報道することのほうが
社会的使命が重いと記者が判断すれば、そこでオフレコの取り決めは破っても仕方ないものだとも考えている。
つまり、国民の知る権利というのは、それほど重いものなのだ。 (続く)
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