11/07/06 10:51:22.74 EKSjOPMY0
実は、「若者の雇用が減っている」こと自体が事実無根のウソである。
「老人たちに正社員枠を独占されている」「低成長時代に入り、
年配層が定年になった人数分の雇用が生まれていない」という話は、
なるほど、理があるように聞こえる。しかしデータを見てみれば、
採用総人数も求人数も減っていないことは一目瞭然だ。
文部科学省の「学校基本調査」によると、
四年制大学・新規卒業者の正社員就職数は、
一九八〇年代後半のバブル時代に二九万四〇〇〇人だった。
それが二〇○八年には約三九万人にまで増えている。
リーマン・ショックの影響があった〇九年でも約三八万人、
最悪の就職氷河期と言われる今年も約三〇万人の就職が見込まれている。
リクルートワークス研究所による「大学新規卒業者求人数」からも、
同様の結果が見えてくる。バブル期の求人ピークは八四万人だったのに対して、
〇八年には九四万人となった。同じように不況だった九四年と今年を比べても、
前者が三九万人の求人に対して、後者は五八万人。
ちゃんと景気の山と山、谷と谷を比べて長期トレンドを見れば、新卒雇用は増えているのだ。
付け加えるならば、バブル時代と比べ、二十二歳人口は、三割弱減っている。
同世代の人口が三割減っているのなら、
採用数も同じように三割減っていたとしてもおかしくない。
しかし、求人も、採用数は増えているわけだから、
「今の若者はかわいそう」どころか、「今の若者のほうが得をしている」と言うことさえできるのである。