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【大紀元日本7月5日】米シカゴ在住の中国人男性が7月1日、商業機密窃取の容疑でFBIに逮捕され、シカゴの連邦裁判所で起訴された。
国際調査機関は、この中国人男性は中国政府の工作員である、との調査報告書を発表した。
このだび逮捕、起訴された楊春来・容疑者(49)は、シカゴ商品取引所(Chicago Mercantile Exchange、CME)のシニア・システム・アナリストだった。
同容疑者は1990年に渡米。渡米前は中国の名門・北京大学の物理学の助教授を務めていた。1991年から1998年にかけてボストン大学に在学し、
2000年にCMEに入社した。
米政府関係者によると、今年5月から、CMEが同容疑者を監視し始め、彼が大量の社内ファイルをコピー・保存していた事実を突き止めた。
その多くはCMEの運営にかかわる極秘情報だった。
同容疑者の目的は中国側に協力して、ネット取引をはじめ、物流、
電子決済など関連サービスを提供する張家港化工電子交易市場の取引規模を拡大するとともに、中国の一流の先物取引所を設立することにあったとされている。
同容疑者がすでに電子メールで張家港保税区貿易局長と連絡し、非公開のソースコードとCMEの極秘情報を送っていたことがFBIの調査で明らかになっている。
同容疑者は2006年5月には、華僑団体「中国科学家工程師専業人士協会」(Association of Chinese Scientist and Engineers,ACSE、本部・シカゴ)の会長として、
北京市で中国政府が主催する、華僑団体のリーダー養成プログラムを受けた。
翌年の6月21日、中国国務院が主催する世界華僑団体の総会「第4回世界華僑華人社団聯誼大会」で、同容疑者は「国への奉仕」とのテーマで講演し、
「国に奉仕する上で、必ずしも帰国の必要はない」「所在国の主流社会に浸透する」「所在国の政治活動に積極的に加わる」などと発言していた。
来年の米国大統領選挙への対策として、同容疑者は、現地の中国語メディア「中国華僑ネット」に対して、次のように語っていた。
「1500人の協会員のうち、約3分の1は米国国籍を取得している。しっかり働きかければ、500人の投票を選挙に影響させることができる」(>>2-3へ続く)
大紀元 (2011/07/05 07:49)
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