11/07/04 05:13:50.90 0
東京大学の加藤泰浩准教授と海洋研究開発機構などの研究チームは、太平洋の海底でレアアース(希土類)の巨大鉱床を
発見した。推定の埋蔵量は陸上の1000倍に達する。レアアースの生産量は9割以上を中国が占める。発見した鉱床を開発
できれば、資源供給の多様化や安定につながる。成果は4日、英科学誌ネイチャー・ジオサイエンスの電子版に掲載される。
新鉱床はハワイの東西に広がる中央太平洋とタヒチの東側に位置する南東太平洋の海底。過去に海底約80カ所から採取され
た地層を調べて発見した。地層の調査結果から鉱床があると推定した海底には米国領ハワイ沖とフランス領タヒチ島周辺も
含まれるが、大半は公海とみられる。水深は3500~6000メートルで2カ所の合計面積は約1100万平方キロメートルに達する。
推定の埋蔵量は約1千億トンと試算した。
海水にはもともとレアアースがわずかに含まれ、吸着した化合物とともに海底に蓄積したとみられる。新鉱床はモーターの
磁石に使うジスプロシウムや蛍光体の材料になるテルビウムなど、先端機器の高性能化に欠かせない「重希土類」というタ
イプのレアアースを多く含んでいた。重希土類の大半は中国南部の1つの鉱床で生産されるが、新鉱床の濃度は2倍。採掘
場所によっては4平方キロメートルの範囲で日本で使う2年分程度のレアアースが確保できる。
>>2へ続きます。
▽日経新聞(2011/7/4 2:02)
URLリンク(www.nikkei.com)