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◇周りから「冷たい視線」…県外避難者「ナンバー変更したい」
風評被害にユーザーも苦しむ。自動車の登録を行う国土交通省福島運輸支局(福島市)には、原発事故で県外へ逃れた避難者から、
偏見などを理由にナンバーを変更したいという相談がこれまで20件前後寄せられている。
同支局によると、埼玉県に避難した女性は4月上旬、電話越しに「幼稚園に子供を送り迎えする時、周りの母親から冷たい目で見られた。
子供がかわいそうなので早く埼玉ナンバーに変えたい」と涙声で訴えた。
東京都に避難した男性会社員は「都内を走っているとジロジロ見られ、つらい」、
やはり都内に避難した事業所経営の男性は「福島ナンバーだと商売にならない」と、それぞれ変更を希望する理由を訴えた。
避難者は、避難先で車庫証明を取れば、ナンバーを変えられるが、多くは変更しないまま車の使用を続けているとみられる。
同支局の小泉正彦・首席運輸企画専門官は「避難先の運輸支局でナンバープレートを変えられるのにうちに電話をしてきたのは、
相談先が分からなかったのだろう」と話し、ユーザーが困惑していることをうかがわせる。
小泉専門官は「それにしても原発の風評被害がここまで広がっていると思うといたたまれない」と嘆いた。
◇「全くナンセンス」
放射線医学総合研究所(放医研、千葉県稲毛区)の笠井清美・放射線防護研究センター研究推進・運営室長は「爆発時に原発近くにあった車でも、
きちんと除染(洗車)すれば問題ない。福島のナンバーを嫌悪するのは過剰な反応で、全くナンセンスだ」と指摘。
「風評被害や偏見をなくすためにも放射線の正しい知識を広め、一人一人が理解を深める必要がある」と話す。(以下略 終)