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九州電力の松尾新吾会長は30日、朝日新聞の取材に対し、東京電力福島第一原子力発電所の
事故をきっかけに定期検査中の原発の運転再開が遅れていることについて「車検の済んだ車に
乗るなというようなもの。エモーショナル(感情的)な側面がもたらした一種の風評被害」と述べた。
松尾会長は震災の復興を九州から支援するには、電力の安定供給が不可欠と指摘。
玄海原発(佐賀県玄海町)2、3号機の運転再開の必要性を訴えた。
再開の遅れで九電の燃料費負担は1日6億円程度増えており、松尾会長は「燃料費をむだづかい
している。国家的マイナスだ」としている。
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